【陸上用語解説】ケツワレってどんな状態?原因や対策を解説!

トレーニング理論
  • 陸上ではケツワレってよく聞くけど、どんな状態?
  • ケツワレって何で起こるの?
  • ケツワレの苦しみを回避する方法はないの?

陸上競技をしている人なら必ず耳にする「ケツワレ」という言葉。

実際に体験したことのない人からすれば、どんな状態なのか気になりますよね。

そこで今回は、ケツワレとはどんな状態なのかとケツ割れになったときの対処法について解説します。

ケツワレにつて知りたい方や、既に知っている方もぜひ最後までご覧ください!

※ジョックストラップについての解説をする記事ではありません※

ケツワレってどんな状態?

まずはケツワレがどんな状態なのかについて説明します。

よく400mのゴールでは、大の字になって寝ていたり、のたうち回っているシーンを見かけますよね。

あれもケツワレが起きているからなんです。

具体的に以下の2点について説明します。

  • ケツワレの語源
  • ケツワレの痛みとは?

詳しく見ていきましょう!

ケツワレの語源

ケツワレの語源は、「ケツが割れるほど痛い」からきています。

お尻は元々割れているのですが、それがさらに分割されたかのような痛みを感じることから、「ケツワレ」と表現されるようになったそうです。

ケツワレの痛みとは?

ケツワレの痛みは、ケツが割れるように痛いことから、何個に割れたと表現する人もいますが、痛みを表現するのはかなり難しいです。

日常生活で味わうことは基本的にないため、体験してみなければわからないというのが本音です。

しかし、様々な表現方法があるのも事実です。

  • 尻が割れるくらい痛い
  • 尻と太ももが強烈にだるい
  • 尻と太ももの筋肉が絞られているみたい
  • 足に思うように力が入らず、立ち上がれない

一般的にはこのように表現されるので、興味がある方はぜひ「ケツワレ」を体験してみてください!

ケツワレが起こる原因は?

ケツワレがどんな常態かについて説明しましたが、なぜケツワレが起こるのでしょうか?

その理由を解説していきたいと思います。

疲労物質である乳酸が原因?

ケツワレが起きる原因は疲労物質である乳酸が原因であると言われています。

乳酸はエネルギーを作る時に産出されるもので、全力疾走を続けると体にたまっていきます。

乳酸がたまると体の動きが制限され始めます。

ケツワレ状態のときに乳酸値を計測したら高い値が出たため、乳酸が原因だと考えられています。

人間の無酸素運動は40秒が限界と言われているので(厳密には違いますが…)、限界を迎えた状態がケツワレになります。

乳酸はエネルギー源であるという研究もあるので、詳しいことはわかっていないというのが現状です。

ケツワレが起こるタイミング

ケツワレが起こるタイミングは、ゴールの前後が多いです。

運動の間には、アドレナリンなどの影響で倒れ込むほどの違和感や痛みが出ることは稀です。

だいたいはゴールした後に急激に痛みを感じることが多いです。

サク
サク

私は400mのレースに出ると、毎回のように倒れ込み、30分ほどまともに動けなくなります(笑)

ケツワレの対処法

ケツワレの原因はわかったいただけたでしょうか?

では、ケツワレが起きたらどうすればいいのか?ケツワレしないためにはどうしたらいいのか?対策法を説明します。

とはいっても、トップアスリートでもケツワレは起こしてしまうので、完全になくす方法はありません!

しかし、軽減する方法はあるので紹介します。

具体的な対策法は以下の3つです。

  • ひたすら慣れる
  • 耐乳酸トレーニングをする
  • つらくても歩き続ける

順番に見ていきましょう!

ひたすら慣れる!

ケツワレを軽くするには慣れることが重要です。

そんなの対策でも何でも無いじゃん!と思ったかもしれませんが、これが一番重要です。

具体的には、普段の競技種目よりも長い距離を走ることで、ケツワレの状態に慣れるという手法です。

筋持久力の観点でも、種目よりも長い距離を走ることは重要ですし、なにより普段長い距離を走っていると本番で気持ちが楽になります。

ケツワレはメンタルの状態にも左右されるので、この練習は効果があると思います。

耐乳酸トレーニングをする

2つ目は耐乳酸トレーニングをすることです。

ケツワレを防ぐには、乳酸を出さないか乳酸に耐性を付けることが重要です。

そのために、乳酸への耐性を付けるトレーニングが必要です。

具体的なトレーニング方法は、別の記事紹介しているので、参考にしてみてください。

つらくても歩き続ける

最後はつらくても歩き続けることです。

これはケツワレしたときの対処法です。

ケツワレしているときは、足に力が入らず思うように動けないと思います。

しかし、そのときほど立ち上がって動くべきなのです。

寝転がっているままでは、疲労物質が足に留まりやすくなるため、ケツワレ状態が長く続いてしまします。

しかし、歩くことによって、疲労物質が体内を循環するので、回復が早くなり、ケツワレから早く解放されます!

きついと思っても、歩けるようになったらすぐにでも歩いて、疲労を追い出すようにしましょう!

まとめ

今日はケツワレについて解説してきました。

ケツワレは全力を出したときにしか起こらないので、ケツワレは努力の証でもあります。

ケツワレと向き合うことで自分の成長や自信にもつながるので、避けずに立ち向かっていきましょう!

まとめ
  • ケツワレの語源は「ケツが割れるように痛い」だが、痛みは形容しがたい
  • ケツワレの原因は乳酸の蓄積であると言われている。
  • ケツワレはトップアスリートでも起こる

最後までご覧いただきありがとうございました!

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