【意識が変わる!】100mは4つの区間に分かれている!

トレーニング理論
  • 100mに区間があるってどういうこと?
  • 100mの前半型や後半型ってなに?

100mという短い競技に、区間があると知らない人もいるかもしれません。

そこで今回は、100mの各区間について解説し、トレーニングのポイントについて触れていきます!

これから陸上を始める方や、すでに知っている方も、ぜひ最後までご覧ください!

100mの4つの区間とは?

100mには以下の4つの区間があると言われています。

①1次加速区間
②2次加速区間
③トップスピード区間
④減速区間

これらの区間を理解することで、走り方が変わってきます!

それぞれの区間について順番に見ていきましょう。

①1次加速区間

1次加速区間は、ブロッククリアランス(スタート)から、体が起き上がるまでの区間を指します。

1次加速区間では、最大速度の約90%まで急激に加速します。

一般的にはスタートから30m程度までが、この区間にあたります。

加速度に合わせて前傾が必要なので、スムーズな加速のために上半身の使い方も重要になる区間です。

②2次加速区間

2次加速区間は、体が起き上がってからトップスピードが現れるまでの区間です。

1次加速とは違い、加速度が緩やかになります。

2次加速区間では、1次加速で立ち上げたスピードを生かしたまま、ピッチの上昇や、乗り込みなどの技術でより高いスピードに持って行く必要があります。

サク
サク

この2次加速が10秒台で走る上で重要になると私は考えています!

漠然とスピードが上がる区間ではなく、1次加速と2次加速の区間を分けてイメージしましょう!

③トップスピード区間

その名の通り、100mの中で最も速度が出る区間です。

トップスピードを長く維持することは、そのままタイムにつながります。

10秒前半の選手など、トップアスリートのほとんどは60m前後でトップスピードが現れます

逆に11秒台の人などは、40~50mでトップスピードが出てしまいます。

10秒台を達成するには、トップスピードが出る区間を遅らせることや、トップスピードを高めるトレーニングをする必要がありますね!

④減速区間

最後は減速区間です。

ちょっと意外かもしれませんが、どんなトップアスリートでも、100mのゴールまでトップスピードで走り続けることはできません。

中学生であろうと、オリンピック選手であろうと、必ず減速区間は存在します

減速区間では、いかにトップスピードを維持して減速幅を下げるかと言うことが重要です。

後半型と言われる選手は、減速が小さいため、後半に他の選手を抜いていけるんですね。

体力が無いから減速するのではなく、必ず減速するということを理解して、減速しないためのトレーニングを考えましょう!

区間分けのポイント

ここまで、100mの区間に浮いて説明をしてきました。

自分の弱点を見つけて、その区間のトレーニングをしていくことが、タイムの向上の近道です。

次は区間を意識したトレーニングをする際のポイントについてです。

私の経験も含めた、意識すべきポイントを3つ紹介します。

ポイント①:自分を型にはめない
ポイント②:各区間は前の区間の影響を受けている
ポイント③:テクニックよりもまずはフィジカル!

順番に見ていきましょう!

ポイント①:自分を型にはめない

100mには前半型や後半型と言われる選手がいますよね。

このことから、「自分はスタートがトップだけど終盤で抜かれるから前半型だ!」とか「自分はまわりよりもスタートが遅いから後半型だ!」と決めつけてしまう人がいます。

しかし、どんな選手でも先ほど説明したような100mの区間があります。

スタートが速い選手は加速区間が短いだけかもしれませんし、後半に強い選手は減速幅が小さいだけかもしれません。

自分を型にはめ込まずに、全体をまんべんなく鍛えた上で、長所を鍛えるようにしましょう!

ポイント②:各区間は前の区間の影響を受けている

100mの区間はレース中に連続的にやってくるものなので、先ほど説明した①~④の区間は前の区間の影響を大きく受けます。

2次加速の善し悪しは、直前の1次加速によって決まります。

減速幅が大きくなるのも、トップスピード区間の影響を大きく受けます。

「自分はここが苦手だから…」と1つの区間のトレーニングをするのではなく、その直前の区間のトレーニングも同時に行うことで、効率的に成長できます!

100mは区間があってもレースの流れがあるものだということを忘れないようにしましょう!

ポイント③:テクニックよりもまずはフィジカル!

最後のポイントはフィジカルです!

ここまで技術の話をしてきましたが、そもそも土台ができていなければ技術は伸びません。

技術に固執するのではなく、しっかりとした土台を形成することが重要になります。

詳しくは事こちらをご覧ください!

まとめ

今回は100mの4つの区間について説明していきました。

知識を蓄えるのは重要ですが、トレーニングに反映しなければ意味がありません!

今回説明した各区間やポイントを意識してトレーニングをしてみてください!

  • 100mには「1次加速」「2次加速」「トップスピード」「減速」の4つの区間がある。
  • 各区間は必ず前の区間の影響を受けている。
  • 部分的にではなくまんべんなくトレーニングするのが重要!

最後までご覧いただきありがとうございました!

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